今回は世界も注目する、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気の「AURALEE(オーラリー)」を特集いたします!メンズ・レディース共に、ファッション好きなら見逃せないAURALEE(オーラリー)は、ドメスティックブランドの超新星として今ノリに乗っているブランドです!
名前ぐらいは知ってるけど、どんなブランドかはあまり知らないという方は今回の記事を読んで頂くと、ほぼ理解できるようにまとめました。そして読み終わる頃にはAURALEE(オーラリー)のことがきっと好きになるはず… そんな内容になっています!
AURALEE(オーラリー)とは
AURALEE(オーラリー)の名前の由来はエルビス・プレスリーの名曲「Love Me Tender」の原曲の名前で、“光る土地”という意味。語呂がいいからという理由で選んだとの事ですが、「日の当たる場所で着る、日中の服を作りたい」という想いもあり命名。
2015年の春夏コレクションよりスタートした、メンズ・レディース共に展開する日本のファッションブランドAURALEE(オーラリー)。ブランドがスタートしてからまだそんなに経っていない、比較的若いブランドですが、登場から間もなくロンハーマンやビショップ、ユナイテッドアローズ、エディフィスなど、大手の感度高めなセレクトショップで取り扱われたこともあり、ファッション好き達の間で人気が上昇し、にわかに話題になりました。
2018年に「FASHION PRIZE OF TOKYO」の第2回受賞デザイナーにAURALEE(オーラリー)のデザイナー岩井良太氏が選出され、その事をきっかけに2019年秋冬と2020年春夏にパリでコレクションを発表し、今ますます人気が上昇してきております。
FASHION PRIZE OF TOKYOにて。茶系の服を着た人が岩井良太氏↑
パリにて、Auralee(オーラリー)2019AWコレクションの様子↑
パリにて、Auralee(オーラリー)2020SSコレクションの様子↑
生地問屋クリップクロップとAURALEE(オーラリー)の関係
当ブログでも何度かご紹介したKAPTAIN SUNSHINE(キャプテンサンシャイン)とも繋がりがあるAURALEE(オーラリー)。この2ブランドは生地問屋「クリップクロップ」が運営するブランドで、生地問屋の背景を活かした服作りが強みとなっています。
(ちなみにAURALEE(オーラリー)は現在、株式会社オーラリーを設立しています。)
この2ブランド以外にもWELLDER(ウェルダー)という注目のブランドもありますが、それについて書くとかなり長くなるので、またの機会に詳しくご紹介します。
生地問屋クリップクロップとは
クリップクロップは小さな会社ながらも生地のクオリティが高く、業界では一目置かれている有名な生地会社です。ウールや綿など高級な天然素材を使用し、オリジナルの生地を企画生産するクリップクロップは、デザイナーズブランドやセレクトショップとの取引も多く、業界内での信頼も厚い会社です。
AURALEE(オーラリー)のデザイナー、岩井良太氏は“素材作りからをデザイン”と考え、それが故に生地に対しての拘りが強く、糸を作る上での素材を自ら選定し、加工や染色、そして縫製に至るまで、とことん追求して服を作るとの事。クリップクロップの社長さんも岩井氏の事を良い意味で「オタク」と認めるほど、その拘りようはハンパないそうです。
多くのブランドは既にある生地を使って服を作るのが主流ですが、この拘りが「AURALEE(オーラリー)は素材感が素晴らしい」と各方面で絶賛されている所以です。
オリジナル生地を製作して服を作るブランドが少ないのはコストが高くなる事と、単に手間暇がかかるというのが主な理由ですが、生地問屋を母体にもつAURALEE(オーラリー)は、コストを抑えながら表現したい生地を作る事ができるので、それが強みとなり、他のブランドとの差別化に繋がっています。
服が売れない不況の時代にあって急成長を遂げたAURALEE(オーラリー)。一体その秘密は何なのか…
それは、売り上げを追いかけずに、とことん良いものを生み出すことに拘った、デザイナー岩井良太氏と彼の姿勢を支えるクリップクロップの社長の存在が大きかったのではと思います。
AURALEE(オーラリー)のデザイナー岩井良太氏のルーツ
AURALEE(オーラリー)のデザイナー岩井良太氏は神戸出身の1983年生まれ。文化服装学院の夜間部在学中から、さまざまなブランドで経験を積み、ノリコイケではパターンやデザインを経験。
ノリコイケは素材に強い拘りを持ち、縫製技術の高さやシルエットのパターンの美しさなどが定評のあるブランドで、AURALEE(オーラリー)の方向性を決める上で岩井良太氏に多大なる影響を与えたブランドになります。特に素材に関してはノリコイケで知識を養ったといい、今ではAURALEE(オーラリー)の最大の強みとなっています。
素材だけじゃないAURALEE(オーラリー)の素晴らしさ
AURALEE(オーラリー)は岩井良太氏の拘り故に、素材に注目が行きがちになりますが、服のデザインやパターンも美しく、トータルでハイクオリティに仕上がっているところが素晴らしいところ。岩井良太氏も「素材だけを武器にしたくない」と語っている通り、時代の空気感やトレンドも取り込みつつ、AURALEE(オーラリー)の世界観が構築されています。
AURALEE(オーラリー)20SSコレクションをご紹介!
AURALEE(オーラリー)2020年春夏コレクションを見ていく前に、AURALEE(オーラリー)が登場した2015年の春夏コレクションを少し振り返り、現在のオーラリーと比較してみたいと思います。
AURALEE(オーラリー)2015年春夏コレクションがこちら↓
写真では伝わりにくいですが、手に取れば上質と分かる素材感を武器に登場。
当初はドレス要素が少なく、どちらかというと「品の良いカジュアル服」の印象が強かったように思います。
シンプルなデザインは当初から変わっていないものの、今のAURALEE(オーラリー)と比べると、コレクションとしてのまとまり感があまり無いようにも感じます。と言うのも、スタート時は実店舗を構えず、セレクトショップに卸すことをメインにしていたので、服単体で良いものを作ることに集中していたとの事です。
その後、オーラリーの直営店が出来たり、パリでコレクションを発表するなど、コレクションの統一感を意識してデザインされている事が見違えるほど分かります。
そしてこちらがパリで行われた2020年春夏コレクションです↓
いかがでしょうか?
デビュー当時と違い、年々AURALEE(オーラリー)の世界観が強まって、ブランドとしてますます洗練されてきてる事が分かります。
ベーシックでシンプルなデザインが多いものの、ちゃんと時代の空気感を反映し、デザインに落とし込んできてる辺りがセンスの良さを感じます。
モードの聖地、パリでコレクションを発表するとあって、デビュー当初より“モード感”強めになったように感じます。
しかし、AURALEE(オーラリー)の持ち味であるカジュアルな要素もちゃんと残し、ドレス要素と組み合わせることによって非常にバランス良くまとめられています。
メンズ、レディース共に世界観が出来上がっていて素晴らしいですね!
シンプルに見えるシャツやジャケットも、手に取れば違いが分かる、上質かつ繊細な雰囲気なものばかりです。
できればセレクトショップなどで一度、オーラリーの服を手に取ってその違いを感じて頂きたいところですが、近くに取扱店が無い場合はネットショップを利用して、この素晴らしさをぜひ体感して頂きたいものです。
AURALEE(オーラリー)のお勧め通販サイト
ビームスやアダムエロペ、アークネッツなどのセレクトショップが品数多めに展開されているのでお勧めですが、少しでも安く購入したいという方は、やはり楽天がお勧め。
楽天アダムエロペ↓
オーラリーの商品一覧はこちら
オーラリーの服は一般的な感覚からすれば高額なものが多いですが、少しでも興味を持たれた方はトライしてみることをお勧めいたします!楽天だと思いもよらぬ値引きやポイントが付くこともあるのでお勧めです。中でもセレクトショップが集うRakuten Fashionは最新のコレクションのものもあるので要チェックです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今でも既に人気ですが、今後さらに人気になっていく予感がするAURALEE(オーラリー)。パリでコレクションを発表するようになって、今後ますます飛躍していくことは間違い無いでしょう。
素材や生地に強いこだわりを持ち、デザインもシンプルを好む辺りがジルサンダー(JIL SANDER)の気質を彷彿させますが、オーラリーがジルサンダーぐらい世界的に有名になる日も、そう遠くないかもしれません。